わたしたちの思い

聞こえますか わたしの声  伝わりましたか わたしの思い

 何かに感動したり、美しいものを見たりした体験、何気ない日常の出来事などを文章や写真で残しておきたい、と思うことはしばしばあるでしょう。だれかに伝えて「これ、いいね」「とても感動したよ」と笑顔が返ってくれば、満ち足りた気分になります。逆に、だれかの話をじっくり聞いて、代わりに文章や写真で表現して喜んでもらえば、お互いに豊かな気持ちになります。

 自分の気持ちを伝えて、他人とつながり、そして社会とつながる。人は、だれかとつながることで生きがいを感じ、他人のために何かをしてあげたいと思うようになるのではないでしょうか。

 わたしたちは、長年にわたって文章を書き、写真を撮る仕事をしてきました。それを生かして文章の書き方、写真の撮り方を児童生徒、学生、社会人にアドバイスする講座やイベントの講師を務めてきました。伝えたいことを1ページの新聞にまとめる講座、障がい者と健常者が交流しながら互いにカメラマンとモデルを体験するイベント、自分や家族の写真をもとに思い出を文章にする講座などで、たくさんの人が笑顔になる様子を見てきました。参加した人たちからは「自分の思いをうまく表現できた」「他人と交流するきっかけをつかめた」、学校の先生からは「子どもたちの新たな可能性を見出すことができた」などの感想が寄せられています。

 多様性社会、共生社会を実現するためには、自分の考えをきちんと伝えると同時に他人との違いを認め、他人の話をしっかり聞いて理解する能力が必要です。そのきっかけ作りとして、読ませる文章の書き方、魅せる写真の撮り方などについて具体的にサポートします。

 若い世代にとっては、自分の気持ちを表現したり、他人の話を聞いたりしながら、自分を確立していくステップが重要です。私たちのグループには、世界各国で仕事をしながらキャリを積み上げてきた人もいます。情報洪水の中で自分を見失わずに生きるための指針となるキャリア教育、メディアリテラシー、人権などについても授業、講義、啓発活動を行います。

 あなたの「声」をだれかに伝え、だれかの「声」をあなたに伝える。ヴォイスは、みんなをつなぐ努力を続けたいと思っています。